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優れた嗅覚とその役割

人間と比較した嗅覚の違い、役割

犬の最大の特徴と言えるのが鋭い嗅覚です。
その嗅覚を用いて「災害救助犬」や「麻薬探知犬」といった仕事をする犬もいます。

犬の嗅覚は人間の100万倍以上とされており、訓練次第でさらに鋭い感覚を持てるようになるものです。
ちなみにこの嗅覚はすべての臭いに対して優れているというわけではありません。
肉や脂といった食べ物の臭いについては人間よりも1億倍近い嗅覚を発揮するとされています。

人間は外界の情報を取得するとき、その9割以上を視覚から得られることにより判断します。
しかし犬の場合は視覚だけでなく嗅覚により外界にある危険や食物などの情報を得るので、仮に病気などで視力が低くなってしまったとしても、嗅覚でものを避けながら移動をすることができるのです。

犬の嗅覚は人間の100万倍と聞くと、まるで臭いものがあったらその不快感も100万倍になってしまうのではないかと心配になりますが、そういうことはありません。
この100万倍というのはあくまでもそれだけ鋭く嗅ぎ分けることができるということであり、100万倍強く感じるという意味ではありません。

わかりやすく言えば、人間が1mの距離で感じることができる臭いを、100万メートル先から犬は嗅ぎ分けることができるということです。
視力で例えれば、人間が1倍のサイズで見ているものを1/100万の細かさで観察できるということになるでしょう。

そう考えると災害救助犬や麻薬探知犬が瓦礫の中やバッグの中に潜んでいる人やものを見つけることができるという理由も分かるのではないかと思います。

嗅覚が鋭い能力を持つ犬種

鋭い嗅覚を持つ犬ですが、すべての犬が同じくらいの能力を持っているというわけではありません。
もちろん個体差や訓練による能力の伸びもありますが、一般的な傾向としてより嗅覚が鋭い犬種というものが存在します。

特に高い嗅覚を持つ犬を「嗅覚ハウンド」とJKC(ジャパンケネルクラブ)も定めています。
代表的なのがアメリカン・フォックスハウンドやダルメシアン、ビーグルハリアーなどといった犬種です。

こうした鋭い嗅覚を持つ犬は歴史的に狩猟犬もしくは鳥猟犬として飼育されてきたという歴史を持つものが多く見られます。
人間が狩りをする時に獲物を先に見つけたり、撃って傷ついた獲物を素早く見つけて回収してくるという役割をしてきたことがルーツになっているのです。

職業犬の訓練などで、布の臭いを嗅がせてその元になる人やものを発見する様子が見られますが、これは犬の本能に基づく一つの遊びにもなってきます。
特に上記のような嗅覚の優れた犬は自分の嗅覚を用いた遊びを人間とすることを喜ぶので、ぜひかくれんぼなどをして遊んであげてください。